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December 10, 2006

堀病院・無資格助産事件 「今は現状追認を」 

堀病院内診問題に関して産科医に厳しい報道をしている毎日新聞が医会会長の八十島先生のインタビューを掲載している。「このままでは県内でお産ができる場所がなくなる。地検はこのことをよく考えていただきたい。」「助産師が充足するまでは(看護師が内診をしてきた)現状を追認してほしい。」という訴えを果たしてどこまで理解しているのか?いささか疑問が残るが送検後の判断(起訴か否か)が出る前にこのような記事を毎日が載せているという所は一歩前進として評価していいのかも知れない。
問われる「日本一」:堀病院・無資格助産事件 「今は現状追認を」 /神奈川

 ◇堀院長には反省点も--県産科医会・八十島会長
 横浜市瀬谷区の産婦人科病院「堀病院」の無資格助産事件で、県産科婦人科医会の八十島唯一(やそじまただいち)会長(74)が毎日新聞のインタビューに応じ、「これまで看護師の内診(産道に手を入れてお産の進み具合を診ること)で医療安全が損なわれたことはない。助産師偏在が著しい今は、現状を追認してほしい」と国に苦境を訴えた。一方、保健師助産師看護師法違反容疑で書類送検された堀健一院長(79)については「もう少し、助産師に協力させていれば良かった」と反省点も言及した。【伊藤直孝、写真も】
 ――事件はどのような影響があったか。
 県内の分娩(ぶんべん)施設にアンケートすると「看護師内診が認められなければ分娩をやめる」という施設が10%もあった。医師の指示で看護師が子宮口の開き具合を計測することは、保助看法で認められた診療の補助行為。日本産婦人科医会の調査でも、看護師による内診で医療安全が損なわれたという報告はない。看護師の内診がいけないという厚生労働省の突然の通知には戸惑いを感じる。
 今年は福島県で産科医が逮捕される事件もあった。県内4医大で産科医志望の研修医は、昨年の12人から7人に減った。こうした事件と無関係ではない。会の調査では、県内の分娩受け入れ可能数は10年後に7万件から6万件に減る。このままでは県内でお産ができる場所がなくなる。地検はこのことをよく考えていただきたい。
 ――堀病院では助産師が分娩そのものにかかわる機会が少なかった。助産師の専門性を否定していたのでは。
 もう少し助産師を多く雇用して、協力させれば良かったと思う。だが堀院長に聞いたところ、堀院長は看護師を徹底的に教育し、医師の監視のもとで子宮口の開き具合の計測をさせ、最後の取り上げは全件医師が行っていた。医師が中心になってお産をみるという堀院長の信念は正しい。
 現場の実感では助産師が圧倒的に少なく、しかも偏在があり個人病院や診療所には来ない。
 ――助産師からは堀病院への不信感の声を聞く。広く助産師を集めるためにも、事件について堀院長から改めて説明が必要ではないか。
 考え方を表明して理解していただくことが必要だと思うが、今は地検の処分前で難しいだろう。
 ――今後は国にどういう施策を望むか。
 日本の新生児死亡率、妊産婦死亡率は非常に低く、世界のトップレベルを維持してきた。助産師が充足するまでは(看護師が内診をしてきた)現状を追認してほしい。

[毎日新聞 ]

投稿者 akiuchi : December 10, 2006 11:36 PM