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December 14, 2006
HIV除去し体外受精計画 夫婦とも感染、国内初
夫、妻ともにエイズに感染している夫婦の体外受精で生まれてくる子供の安全性は心配ないのか気にかかるがこのような問題が現実に起きているというエイズの浸透ぶりにも驚かされる。もう「対岸の火事」では済まされないということなのだろう。
HIV除去し体外受精計画 夫婦とも感染、国内初
夫、妻ともエイズウイルス(HIV)に感染しているが子供を望んでいる30代の夫婦が、赤ちゃんへの感染の危険を最小限にするため、精子からHIVを除去した上での体外受精の実施を東京都内の病院に依頼したことが12日、分かった。実現すれば、夫婦とも感染者の例では国内初の試みになるとみられる。
病院は東京都杉並区の荻窪病院。主治医の花房秀次血液科部長が院内の倫理委員会に実施を申請し、検討が進んでいる。
夫婦は関東地方在住で、いずれも血液製剤により成人する前に感染した。免疫状態は良好なため抗ウイルス薬はまだ服用していないが、夫は血液中のウイルス量が増え始めており、「性交渉による妊娠は、夫の強いウイルスに新たに感染することで、妻の安定した状態を悪化させる恐れがある」(同部長)という。
花房部長らのチームは、試薬や遠心分離などで精液からHIVを除去する技術を開発。夫が感染者である計55組の夫婦に人工授精や体外受精を実施し、これまでに37人の赤ちゃんが生まれたが、妻と赤ちゃんへの感染例はないという。
妻のみが感染者である夫婦に対しても、人工授精の結果、感染のない赤ちゃんが生まれたとの報告があるが、夫婦双方が感染している場合については国内で生殖技術の利用の是非をめぐる検討が進んでおらず、実施されてこなかったとみられる。
花房部長は「夫婦とも感染者でも治療法の進歩で生存期間は今後も延びると期待され、子供を持つことは人生における自然な願いだ。少しでも安全性を高めるため、患者が望むなら医療は積極的に補助すべきだ」と話している。
◆幅広い議論を
厚生労働省研究班でHIV感染者の生殖医療についての研究を担当している田中憲一新潟大教授(産婦人科)の話 「夫婦ともに感染者というケースで生殖医療の相談が来ているという話は承知している。子供の福祉という観点からも幅広い議論が必要な問題だと思う」
[産経新聞 ]
投稿者 akiuchi : December 14, 2006 09:52 PM