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December 25, 2006

今年の漢字、四字熟語

今年の漢字は「命」なのだそうだ。私は崩壊の「崩」か「壊」になるのではないかと予想していた。医療者の危機感はまだ一般のひとには伝わらないのかと思っていたら創作四文字熟語には「産無人化」「少子恒例」というわれわれの業界に関係したものが採用されていた。何だか切なくなるが確かに面白いと思ったのでここに記録しておくことにする。

【主張】創作四字熟語/豊かな漢字文化の再興を

http://cam.sumitomolife.co.jp/jukugo/2006/yusyu.html

 師走に入って、漢字にまつわる2つのニュースが目に留まった。1つは、日本漢字能力検定協会による恒例の世相を表す漢字が今年は「命」に決まったというものである。悠仁親王殿下のご誕生や、いじめ自殺多発など、明暗取り交ぜて、命について考えることの多かった1年だった。
 もう1つは、住友生命が公募した今年の世相を映す「創作四字熟語」である。「虚業無常」(諸行無常)、「再就団塊」(最終段階)、「産無人科」(産婦人科)、「少子恒例」(少子高齢)など、実にわさびの効いた庶民の批判精神があふれていて、思わずにやりとさせられた。
 このもじりの滑稽(こっけい)味から連想されるものに江戸期の狂歌師のペンネームが挙げられる。朱楽菅江(あけらかんこう)、子子孫彦(このこのまごひこ)、釈氏定規(しゃくしじょうぎ)、酒上不埒(さけのうえのふらち)、智恵内子(ちえのないし)、昼寐興兼(ひるねのおきかね)…など、名を聞くだに噴き出してしまいそうになる。日本人が漢字を取り入れて千数百年、自家薬篭(やくろう)中のものとして自在に操ってきた漢字文化の一側面が、今に脈々と流れ来ていることに一種の感慨を抱かずにいられない。
 仮名やローマ字を表音文字というのに対して、漢字は表意文字といわれるが、意味だけでなく字形と字音とを兼ねた語を表す表記符号だ。だから、今年の世相を表す文字として「命」という漢字が強い輪郭をもって印象づけられ、記憶されるのである。ちなみに阪神大震災やサリン事件のあった平成7年は「震」の字が選ばれている。
 「少子恒例」のような文字遊びも、「しょうしこうれい」と、仮名で書いたのなら、なぜそこに滑稽味が生じ、なぜ笑い飛ばすような批判精神が盛れるのか誰もなかなか理解できないであろう。漫才や落語のような話芸でも、そこに笑いを生じさせるのは、無意識的に音声を漢字に翻訳することで、言葉の二重性とそのアンバランスな取り合わせを認知するからだ。
 思えば戦後の国語政策は国語を表すのになくてはならないその漢字を排斥する方向で進められたのは残念なことであった。豊かな漢字力があれば文字遊びも一層興隆し、漢字文化を底上げするであろう。常用漢字の見直しに当たっては、思い切って戦後国語政策からの脱却を打ち出すようなかじの切り替えを期待したい。

[産経新聞 ]


今年の漢字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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今年の漢字(ことしのかんじ)は、財団法人日本漢字能力検定協会がその年をイメージする漢字一字の公募を全国より行い、最も応募数の多かった漢字一字を、その年の世相を表す漢字として、12月12日「漢字の日」に清水寺にて発表する行事。

1995年にスタートした企画で、毎年12月12日の「漢字の日」に京都の清水寺奥の院舞台にて、貫主により巨大な半紙に漢字一字が揮毫される。その後、本尊である千手観世音菩薩に奉納される。

第一生命のサラリーマン川柳、住友生命の創作四字熟語、自由国民社の新語・流行語大賞、東洋大学の現代学生百人一首と並んで、現代の日本の世相を反映する一つの指標として使われることが多い。


[編集] 歴代今年の漢字一覧
1995年 ― 「震」
兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)。地下鉄サリン事件により社会不安が拡大。
1996年 ― 「食」 
O-157による集団食中毒が多発して学校の給食などにも影響。
1997年 ― 「倒」 
大型企業倒産・銀行破綻が相次ぐ。サッカー日本代表、ワールドカップアジア地区予選で強豪倒して出場決定。
1998年 ― 「毒」 
和歌山毒物カレー事件の余波で毒物混入事件が多発。ダイオキシンの不安。
1999年 ― 「末」 
1900年代の最後。東海村JCO臨界事故。
2000年 ― 「金」
シドニーオリンピックで、女子柔道の田村亮子(現・谷亮子)が金メダル、女子フルマラソンの高橋尚子が金メダル。金大中と金正日による初の南北首脳会談。「きんさん」(成田きん)死去。
2001年 ― 「戦」 
アメリカ同時多発テロ事件。 アメリカのアフガニスタン侵攻。世界的な不況。
2002年 ― 「帰」 
初の日朝首脳会談。北朝鮮に拉致された日本人5人が帰国。
2003年 ― 「虎」 
阪神タイガースが18年ぶりに優勝。
2004年 ― 「災」 
新潟県中越地震。台風23号が上陸して多大な被害を与えた。美浜発電所の事故や三菱リコール隠し事件。
2005年 ― 「愛」 
愛・地球博の開催。紀宮清子内親王と黒田慶樹の結婚。卓球・福原愛の中国での活躍。純愛物語電車男ブーム。
2006年 ― 「命」 
悠仁親王の誕生。飲酒運転によるひき逃げ、いじめによる自殺問題などの命の不安。生まれた命、奪われた命、絶たれた命、そして、命の不安への膨らみ。

投稿者 akiuchi : December 25, 2006 04:58 PM