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December 02, 2006
堀病院の無資格助産事件(共同通信)
平成14年の鹿児島=不起訴、16年の千葉=院長のみ罰金刑確定、そして18年の豊橋=起訴猶予と看護師の内診に関する事件がこれまで問題になってきた中で千葉のみが有罪になっているという点で千葉のS院長のいい加減な対応(罰金50万円払えば終わり)が禍根を残すことになった。おそらく並行して進んでいた民事裁判とのからみで早く刑事事件も終わりにしたかったのだろうが別件に関しては罪を認めるべきではなかった。感情的な毎日新聞の記事と比べて共同通信の記事は今回の内診問題を冷静に伝えて横浜地裁の裁定に注目するという論調でまとめている点にマスコミ報道のスタンスの違いを感じる。毎日新聞よ、奢るなかれ!
院長ら11人を書類送検 恒常的に看護師らが内診 堀病院の無資格助産事件 {1}
記事:共同通信社
提供:共同通信社
【2006年11月27日】
横浜市の堀病院の無資格助産事件で、神奈川県警生活経済課は27日、保健師助産師看護師法違反の疑いで、堀健一(ほり・けんいち)院長(78)と助産師資格を持つ看護部長(69)、看護師、准看護師ら計11人を書類送検した。
同課は8月に同法違反容疑で堀病院を家宅捜索。出産記録の分析などから、医師か助産師にだけ認められる「内診」という助産行為を堀院長が看護部長を通じて指示し、恒常的に看護師や准看護師に行わせていたことが判明。厚生労働省が2002年と04年に看護師による内診を禁じる通知を出したのに、無資格助産を繰り返した点などを「悪質」と判断した。
03年11月から06年8月の間に内診を受けた妊婦計約7900人のうち、約7500人が看護師らによる内診だったという。
同課の聴取に堀院長は「すべて私の責任」と認めているが、通知については「厚労省の要望という認識しかなかった」と、違法性の認識が明確ではなかったという趣旨の供述をしているという。看護部長ら10人は全員容疑を認めているという。
調べでは、堀院長らは2003年12月、出産で入院した女性=当時(37)=について、子宮口の開きなどお産の進み具合を確認する内診を看護師と准看護師計4人に行わせたのをはじめ、今年5月までに妊婦計17人の出産で無資格助産を繰り返した疑い。
女性は出産後、大量出血し、別の病院に転院。04年2月に多臓器不全で死亡した。
看護師による内診は各地の医療機関で長年行われてきており、横浜地検は無資格助産の危険性などを慎重に検討し、立件の可否を最終判断するとみられる。
▽出産時の内診
出産時の内診 産道に手を入れて子宮口の開きや胎児の頭の位置など、お産の進み具合を確認する助産行為。厚生労働省は2002年と04年に「看護師が行ってはならない」と都道府県に通知した。日本産婦人科医会などは、助産師不足で廃業する産婦人科が多い現状を訴え、陣痛から子宮口全開までの「分娩(ぶんべん)第1期」は、医師の指示下で看護師による内診を認めるよう主張。一方、子宮口全開から出産までの「分娩第2期」については求めていない。助産師団体などは「内診は出産時の危険の予知と回避のための助産業務で、看護師は代行できない」としている
無資格助産事件の経過 {2}
記事:共同通信社
提供:共同通信社
【2006年11月27日】
2002年4月 鹿児島県鹿屋市の産婦人科医院で看護師による内診が発覚。県警は03年、院長ら5人を保健師助産師看護師法違反容疑で書類送検。後に全員不起訴
11・14 厚生労働省が「内診は助産行為に当たり、看護師が行ってはならない」と通知
03・8・20 千葉県警が同法違反容疑で同県茂原市の産院院長ら8人を書類送検。院長は罰金刑確定。残りは不起訴
12・29 横浜市の堀病院で、准看護師らが院長の指示で女性=当時(37)=を内診
04・9・13 厚労省が看護師による内診を禁じる2回目の通知。日本産婦人科医会が撤回求める
05・4・28 厚労省で同法の在り方について検討会。11月までに「看護師による内診」を認めるか意見まとまらず
06・8・24 神奈川県警が同法違反容疑で堀病院を家宅捜索
10・18 愛知県警が同法違反容疑で同県豊橋市の産婦人科医院院長ら3人を書類送検。後に全員が起訴猶予処分に
11・27 神奈川県警が同法違反容疑で横浜市の堀病院の院長ら11人を書類送検
注目される横浜地検の判断 分かれる同種事件の処分 {3}
記事:共同通信社
提供:共同通信社
【2006年11月27日】
医師か助産師にのみ許される助産行為の「内診」を看護師らに行わせたとして、院長ら11人が書類送検された堀病院の無資格助産事件。これまで同種事件の刑事処分の内容は分かれている。「日本一」の出産数をうたう病院で起きた事件は、産科医療の在り方をめぐる論争にまで発展、横浜地検の判断が注目される。
2002年に発覚した鹿児島県鹿屋市の産婦人科医院のケースでは、書類送検された院長ら計5人全員が不起訴処分に。一方、千葉県茂原市の産院院長が書類送検された事件(3年)では、04年に罰金50万円が確定した。
今月10日には、愛知県豊橋市の産院院長ら3人を、名古屋地検が起訴猶予にした。犯罪の成立は認めたが「違法性の認識が明確でなく、証拠上(看護師らによる内診に)健康被害の危険性は認められない」という理由だった。
厚生労働省は02年と04年、都道府県にあてた通知で看護師による内診を禁じた。堀病院の堀健一(ほり・けんいち)院長(78)は8月の家宅捜索直後の記者会見で「法律違反と知っていた」と話したが、その後の県警の聴取に「厚労省の要望という認識だった」と供述したという。
助産師不足を背景に無資格助産は各地の医療機関で行われてきた実態がある。日本産婦人科医会などは「内診は子宮口の開き具合などの『計測』で、体を傷つける危険性はない。医師の指示下で看護師が行える」と主張している。
横浜地検は堀院長らの違法性の認識、看護師による内診の具体的な危険性などを検討し最終判断するとみられる。
投稿者 akiuchi : December 2, 2006 01:40 AM