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January 29, 2007
医療クライシス:忍び寄る崩壊の足音/5 即戦力に中国人医師も
医師看護師不足の解決策に外国人医師を輸入しようという話。悪くないかもしれないがどうせなら日本人の医者が増えるようにできないのだろうか?医者も歯医者のように過剰になればかなりの医療問題が解決するというのは暴論だろうか?美味しい思いをしてきたオールドジェネレーションには耐え難い話かもしれないが・・・
医療クライシス:忍び寄る崩壊の足音/5 即戦力に中国人医師も
◇綱渡りの地方は必死
「大量出血になるケースは1割程度。心配しないでください」
昨年12月のある夕方、岩手医科大(盛岡市)の総合周産期センター。中国人医師の高嵩(こうすん)さん(34)は翌日に帝王切開を控えた患者を回診し、流ちょうな日本語で声をかけた。手術前の緊張を和らげようとする穏やかな口調に、患者はうなずいて「説明を聞いてよかった。安心しました」とほほえんだ。
高医師は昨年2月、国の「臨床修練制度」に基づく岩手県の招きで、中国・遼寧省の中国医科大から来日した。外国人医師を研修に受け入れることが目的の制度だが、医師不足の打開策として、「中国人医師を招けば、岩手医大から医師を地域の病院に出しやすくなる」との思惑もあった。
制度の対象は、一定の医学知識と日本語能力を持つ外国人医師。厚生労働相の認定を受けた病院で指導医の下、処方せんを出すことを除き、診療や手術などすべての医療行為が許される。中国医科大は日本語で医学教育をしており、「即戦力」として計算できるためだ。
治療方針の決定など責任を伴う判断は指導医が下すが、高医師は病棟の回診や手術の助手をこなし、地域の病院から中国人の患者も紹介されて来るようになった。「卵巣がんの研究で論文も書きたい」と意欲的だ。
県は05年5月に中国医科大と結んだ協定に基づき、産婦人科医2人、小児科医1人の派遣を要請している。しかし、2人目の医師はまだ来日していない。県医療国保課の金田学・医療担当課長は「中国医科大はトップクラスの病院。患者が多く、医師が余っているわけではない」と説明する。高医師1人では、地域の病院へ医師を派遣するほどの余裕は生まれない。
岩手医大産婦人科の杉山徹教授は「国は地方の深刻さを知らない。中国人医師の招へいで、地方は頑張っていると国に振り向いてほしかった」と語り、「中国医科大から2~3人は来てほしい」と期待を口にする。
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今月18日、島根県隠岐の島町の診療所を、北海道の男性内科医(34)が訪れた。「外来は日に何人ですか」「仕事の満足度は、どうですか」と熱心に質問する。
町にある唯一の病院、隠岐病院(150床)も訪ねた。「医師の目が生き生きしている。診療所と病院の連携もいい。住民に歓迎してもらえるかがポイントだが、今のところ悪くないと思う」と満足そうに話した。
県内の医師の7割が松江市など県東部に集中し、隠岐や県西部での医師不足にあえぐ島根県は昨年9月、全国から即戦力の医師をスカウトしようと、医師の見学費用を負担する事業を始めた。2泊3日で現場を案内する。内科医は離島での勤務を考えており、この事業を利用して隠岐を訪れた。事業開始4カ月で、6人が利用した。
隠岐では昨年4月から半年間、島内での出産ができなくなった。隠岐病院には現在、産科医が2人いるが、県立中央病院(出雲市)が「身を削って派遣している」(県医師確保対策室)というほど綱渡り状態だ。
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厚労省の04年度調査によると、医師数が医療法の基準を満たしている病院の割合は、青森県の43・4%が最も低く、岩手県55・1%、秋田県60・3%と続く。地方の「医療崩壊」は深刻さを増している。=つづく
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毎日新聞 2007年1月29日 東京朝刊
投稿者 akiuchi : January 29, 2007 10:40 AM