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February 05, 2007
お産の現状改善に“猶予”
東京新聞横浜支局も「内診は違法」だが諸般の事情を鑑み「猶予」してやるということを主張している。内診以外に人工破膜をさせていたことが違法だというのであればそのことで争えばいいのだ。看護師に限らず助産師ですら人工破膜をすることは単なる助産行為とは違う。人工破膜は医師の責任で行われる医療行為だ。現に助産師が人工破膜をして新生児死亡したケースが訴えられているが、このケースでも医師の監督下に人工破膜が行われていたとすればそれ事態は適切な医療行為だったのだろう。新生児死亡という結果との人工破膜の因果関係が争われるべきだ。問われるのは内診そのものではなくて医学的に適切な人工破膜だったかどうかということだ。
お産の現状改善に“猶予”
無資格助産事件
横浜市瀬谷区の産科婦人科「堀病院」の無資格助産事件は一日、横浜地検が堀健一元院長(79)と看護師ら十一人を不起訴(起訴猶予)処分とし、一応の決着をみた。だが堀病院では組織ぐるみの違法行為が常態化していただけでなく、危険性を伴うとされる「人工破膜」を看護師らに行わせていたことも判明。神奈川県警の捜査を批判した日本産婦人科医会の幹部でさえ驚く「悪質さ」だったが、なぜ地検は起訴猶予という判断で落ち着いたのか。 (横浜支局・小川慎一、中沢穣、石川智規)
県警や地検の捜査で同病院は、二〇〇三年十二月から〇六年八月の二年半で、妊婦約七千五百人に看護師らの無資格内診を行い、うち約千人については、出産まで医師や助産師による内診が一度も行われていなかった。
さらに、出産促進のため、胎児を包む卵膜を手や器具で破る「人工破膜」も無資格の看護師らの手で普通に行われていたことも明らかになった。人工破膜は胎児の頭を傷つける恐れなどがあるため、出産現場に携わる都内の医師は「リスクが大きく医療行為に近いので、看護師には絶対やらせない」と話す。
日本産婦人科医会は産科医と助産師が不足するなかで「無資格内診で刑事責任を問われるとすれば、産科医療の現場に深刻な打撃を与える」と県警の捜査を非難した。だがその医会幹部でさえ、地検から堀病院での「人工破膜の話」を伝え聞いたときは「ここまでひどいとは」と絶句した。
堀元院長は当初「看護師の内診は必要悪」と主張。過去の無資格助産事件と比べても、違法性の度合いが際立ち、地検側も略式起訴などを視野に捜査を進めていた。しかし、一方で堀病院が年間約三千件のお産を扱うなど産科医療で実績を残していることや他の医療機関でも広く無資格内診が行われている実態があり、「このままでは狙い撃ちだ。ほかの病院も全部捜査しろということになる」「厚生労働省が告発すらしていないのに形式犯でやるのはどうか」と検察幹部に躊躇(ちゅうちょ)する声も少なくなかった。
地検も堀病院のケースで「実際に内診による危険はなかった」とし、産科医不足や助産師の偏在など構造的な問題の解決のために、同省や医会が議論や施策を進めている「過渡期」で、刑事罰を与えることは妥当ではないと最終判断した。
しかし、「陣痛促進剤による被害を考える会」の出元明美代表(54)=愛媛県=は批判する。
「堀病院への苦情は会に多く寄せられており、危険な状態は表ざたになっていない。検察は起訴すれば産科医療の現場に混乱を招くという怖さがあったのだろう」
医会幹部の一人は地検の処分にこう感想を漏らした。「今後、無資格内診のような問題を野放しにしておけば、いつかまた捜査が入り、摘発される。今回のケースはわれわれへの“猶予”だ」
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<医療過誤>「人工破膜」で胎児死亡、産科医院に賠償提訴
2月1日21時39分配信 毎日新聞
助産師が分娩を促すために妊婦の卵膜を破る「人工破膜」を早くしたため新生児が仮死状態になり死亡したとして横浜市の30代の夫妻が31日、同市戸塚区内の産婦人科医院に慰謝料など5320万円を支払うよう求める訴訟を横浜地裁に起こした。院長は「訴状内容を把握していないのでコメントを差し控えたい」としている。
投稿者 akiuchi : February 5, 2007 04:28 AM